遠隔接客・リモート接客サービス 【RURA】は店頭に置かれたモニター越しに、遠隔地から接客できるシステムです。 スタッフからの声かけ、お客様からの呼び出しなど対面での接客と変わらない対応ができます。
「最小人数で最大店舗数の接客を行うことができるところ」が特徴だと話す望月社長。
その魅力や、誕生までの経緯をインタビューさせていただいていたところ、RURAが生まれるまでにとどまらず、望月社長の夢や生い立ちまで聞き出すことに成功しました。
タイムリープ株式会社とRURAについて
【遠隔接客サービス】と聞いて、真っ先に思い浮かべるのはなんでしょうか。
聞いたことある程度の方が大多数で、まだ世間一般的には馴染みの低い言葉かもしれません。
「AIが接客してくれる」「画面越しに接客してくれる」「無人店舗で使われている」
そのようなイメージを持たれることでしょう。
今回インタビューさせていただいた望月社長は、遠隔接客サービス【RURA】を扱うタイムリープ株式会社の代表です。
セルフレジや自動発券機などによる店舗運営における効率化が進む今、その背景にあるのは人手不足という社会的な問題。
これから人手不足が深刻化していくにあたり、遠隔接客サービスのニーズは増えていくことでしょう。
RURAは店舗にいるお客様側のディスプレイに接客スタッフがうつり、接客ができるシステムです。
これにより場所を選ばない働き方の実現や、コロナウイルス感染予防の観点からも注目を浴びています。
望月社長はRURAを開発するにあたり、タイムリープ株式会社を起業しました。
その開発背景や、なぜこの会社名にしたのか、そして望月社長がどんな方なのか、たくさんの謎に包まれたRURAの裏側を今回のインタビューで徐々に紐解き、記事にしました。
(謎が多すぎて短いインタビュー時間では紐解ききれませんでしたが)どうぞお楽しみくださいませ。
ロボットのイメージって?
そう問いかけられて私が咄嗟に思い浮かんだのはドラえもんでした。
望月社長は、タイムリープを起業する前はロボットに携わる仕事をしていました。
その過程で色々なロボットを見てきて、販売されているロボットは“研究の過程で切り出したものが商品化されているケースが多い”と感じたそうです。
すなわちそれは、サービスから始まって商品化されたロボットが市場にはまだ少ないということ。
ロボットの市場と日本社会を照らし合わせてみた時に、ロボットには日本社会の課題を解決できるだけの要素があると確信し、起業を思い立ったとお話ししてくださいました。
また、ロボットのイメージというと日本ではアトムやドラえもんに始まり、エヴァやガンダムなどたくさんのアニメや漫画を通じて馴染みの深いものです。
ロボットに対して怖いというイメージを持つ方は多くないのではないでしょうか。
ですが、日本以外では少し違った反応が多いようです。
ロボットは人間の仕事を奪うものだと思っている方や、兵器のイメージが強い方も海外にはたくさんいらっしゃいます。
(A.I、アイ・ロボット、ターミネーターなどのロボット映画を思い返してみると、日本のアニメとは違い、ロボットに対して少し怖い表現をしていたことがふと頭をよぎりました)
だからこそ、ロボットの可能性を感じたのでしょう。
また、望月社長に起業を思い立ったきっかけを聞いてみました。
宇宙というと壮大なイメージを持ちます。
だからこそ、幼い頃は興味があったとしても現実的ではないからと理由をつけていつしか宇宙への興味が薄れてしまうのではないでしょうか。
望月社長は、その夢が現実的だからこそ今でもそれを夢にしている。・・・ということは、宇宙に行く夢が叶うのはそう遠くない未来なのかもしれません。
なぜ社名を「タイムリープ」に?
タイムリープと聞くと、筆者が真っ先に思い浮かぶのは「時をかける少女」。
学生時代にどハマりしたのを覚えています。
なぜこの社名にしたのか、望月社長に聞いてみました。
時間(タイム)を跳躍(リープ)。そんな意味が社名に込められていました。
また、この社名には望月社長の世の中への想いが込められています。
タイムリープ社のVISIONにある【最も大切なことに時間を使える世の中】とは、労働に縛られるのではなくロボットを有効活用して新しい雇用形態を生むことに直結しています。
ロボットというと、人間の仕事を奪うというイメージも拭いきれない部分。
そうではなく、ロボットを活用することで時間や場所に縛られず新しい人間の働き方が創造できるということ。
すなわち、ロボットによって時間や場所を跳躍した働き方が実現することだと望月社長は語ってくださいました。
現にRURAを置くことで、店頭受付の人員不足を改善させた例がございます。
各店舗の受付員が、遠隔で接客できるようになったことで働く時間と場所のコントロールがしやすくなりました。
これから人員不足によって店舗運営が厳しくなる企業もあると思います。
店舗がなくなってしまったら、地域の方々は困ってしまいます。
その問題を解決させるためにRURAが広まってほしい。
その想いがあるからこそ自社開発でRURAが生まれ、今でもニーズに合わせてアップデートを繰り返し続けているのだそうです。
この話をお聞きし、あることを思い出しました。
先日地元に帰った際、昔からあった駄菓子屋が潰れていました。
昔から地元に住んでいる友人に話を聞くと、後継者不足でお店を畳んだのだと。
地方には人手不足や後継者不足によって店を畳まざるをえない状況の店舗もたくさんあると思います。
そこに住む方々にとってはとても重要な役割の店舗。
駄菓子屋でも、使いようによっては遠隔接客を活用してお店を続けることはできたかもしれない。
そう思うと、生産年齢人口の減少という問題が明らかになっている今の日本社会において遠隔接客サービスの認知を広げるのは急務だと感じました。
接客の未来について
RURAによって店舗接客の課題を解決したいと仰って下さった望月社長に、接客の未来について尋ねてみました。
インタビューを通して、接客の在り方はこれからどんどん変化していくと感じました。
RURAを活用して接客を自宅など遠隔地から行うことで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方の実現が可能となります。
RURAは店頭のモニター越しに遠隔で接客ができますが、複数店舗を一人で、または数十店舗を数人でといったように少人数で多くの店舗での接客対応が可能です。
しかもスタッフはパソコン一つで自宅からでも接客ができます。
接客の在り方、店舗の在り方が変化していく中で、店舗のことを想って開発を続けていくタイムリープ社。
これから、遠隔接客業界のリーディングカンパニーになるのではないでしょうか。